|
[議論目次]
海外通信販売事業1商品開発(食品)(98.08.18、藤川) 商品開発(食品)(98.08.18、藤川) 例えばインドネシア・ジャカルタ在住の日本人駐在員が東京本社に定期報告の 為に戻り、再度ジャカルタに戻る際に、成田空港で冷凍された刺身パックがあ ると便利、というのです。午前中に飛行機に乗って、現地時間午後4時に現地 空港到着だから、その日の内に消費できるというのもあるかと思いますが。 さてこの商品を、実際にどう使うかというと、例えば日ごろお世話になっている 方へのお土産や、ホームパーティー、特に商社マンの場合は、在インドネシア 大使館に、日本に戻ってました、と手土産にして持って行きたいとの事です。 ジャカルタには百貨店のそごうもあり、比較的日本食の入手が容易な地域な のですが、やはり日本で加工された食べ頃の食材は少ないのです。 この商品の場合は、大量に注文があるとは余り思えません。ですから豪華一 品主義で一品あたりの単価が高い商品で良いのだと思います。ですから、 事前に予約を受け付けて空港で渡すという手順が必要になります。この様な 商品開発の考え方もあるという参考の為にご報告申し上げます。 海外日本食事情(98.08.18、井浦) ライン随想録、 96年12月14日、 井浦幸雄 海外日本食事情 「海外に住んでいますと、日本食の入手に大変でしょう」と、良く言われる。日 本人の数の少ない、小都市・バーゼルにいるため和食・食材を手 に入れるため実に苦労がおおい。NY,ロンドンのような大都会では、各地に規 模の大きい日本人向けスーパーもあり、日本国内とほとんどか わらない生活ができるらしい。1971―74年の第一次ワシントン生活は、年 が若い事もあり、あまり日本食を食べなかった。1985―88年の、 第二次ワシントン生活では、郊外に台湾人と日本人ご夫婦の経営する寿司・魚シ ョップがあり、ここでヒラメを購入し、三枚へのおろしかたを教 えてもらった。一時帰国時に日本から、刺し身包丁、砥石などを、購入してきて 重宝した。仲間とのもちよりパーテイーの時など、「ヒラメのさし み」を提供し、なかなか好評であった。 1989年以降のバーゼル暮らしでは、日本食が中心となった。外の会食ではフ ランス料理とか、いわゆる洋食であるため、家では和食がほと んどとなった。年を加え体重が増え気味になった事も、和食指向をつよめたよう だ。 和食・食材の調達には4つのルートがあり、それぞれ鮮度・コスト・調達の難易 度をくみあわせて、最善とみられる方法をとるようにしている。 一つは現地ローカル・スーパーにおける調達である。スイス、フランス、ドイツ の国境地帯に住んでいるため、それぞれの国のスーパーで、和食 に適する食材を巧みに見つけるようにしている。太い大根はドイツ、かぶ、鯛・ えびのような魚介はフランス、まぐろ、白菜、ゴボウはスイスのス ーパーで入手できる。現地スーパーはもっともコストが安いが、和食の材料には 十分でない。 二つ目は、バーゼルの東洋系スーパーと日本食スーパーでの調達である。東洋系 はベトナム・中国人の経営するもので、細ねぎ、冷凍えびな ど、割安のものを取り揃えている。日本食品店は当地に一軒しかなく、カリフォ ルニア米、味噌、しょうゆ、なっと、漬物など、中心的なものの調 達である。 三つ目は、年1―2度ほどの、日本一時帰国時に、日持ちするものを東京でもと めて、船便等で、バーゼルまで送るというルート。そうめん、うど ん、のり、梅干しなどが、このグループである。 四つめは、日本や欧州における通信販売。日本では、好物の乾燥ぜんまいのよう な日持ちのするものを新潟県の農協(JA)に発注して東京の 転送サービスまでおくってもらい、これをさらにバーゼルまで再転送してもらっ ている。オランダ、ベルギーの日本人向け通信販売も日本酒、イン スタント・らーめんのようなものを、ファックスで注文できる。 なんとなく、たいへんのようであるが、慣れてしまえばそれほどの負担に感ぜら れなくなるので不思議である。 逆に、ひさしぶりに東京にかえるとごく近所の店になんでもそろっているので、 天国にも昇った気になる。東京(多分日本はどこでも)は、加工度 の高い食材がきわめて豊富である。泥付きゴボウなどはなく、すべて、パックさ れている。魚もすぐにたべられるよう手がくわえられている。多く の人が仕事を持ったりして、調理に時間を取られたくないのかもしれない。これ では、値段が高くて当然と思うことが、しばしばある。 われわれ国外に住む日本人の多くは、20―30年まえの、古き良き日本人の食 生活を踏襲しているのかもしれない。 海外在住者のニーズ、配送の方向(98.08.18、藤川) >輸送のコストもかかりますので、HPを作りカタログを作り、注文数がその地域で >ある一定以上になれば人気商品という事でコストダウンした分だけ、価格を還元す >るのはどうでしょう。そうすれば、結構駐在員の奥様達が共同である程度の数量を >まとめ発注するとかの方法が出てくると思います。 現地での取り纏めは、案外隣近所日本人同士仲が良い人たちが一緒に注文する ということは可能な筈です。米国自動車産業の中心地デトロイト周辺にも結構日本 人が駐在しています。新米を纏めて買ってくれという要望があります。 配送コストや送付方法は確かに課題です。けれど、 1.以前ご報告しました成分によっては通関禁止という物品もありますので、やはり 専門の食材業者と組む必要があります。 2.現地からの注文を、公衆インターネットサービス(仮称)にて受け付け、決済方法 も貸し倒れが無い様に手順を固める必要があります。隣近所で買いたいというご要望を纏めてはもらえても、それから先が出来ないので指をくわえている状態の需要家が世界には満ちています。 3.事業が大きくなった場合の資金繰りの課題を事前に研究しておく必要があります。 これは私の直近のご報告にて記載しました。 >それと、化粧品が日本では新製品がどんどんでており、欲しくても現地では手には >いらないもの等がたくさんあります。ライセンスなどの問題もあり、この辺は詰め >て行かなければならない課題ですが、そういうものの需要も沢山あります。私が日 >本に行くといえばいろんな人から、「あれを買ってきてくれますか」とよく頼まれ >物をします。あれが、欲しい、これが欲しいというものをまとめて、買い物代行な >んて言うのもできるかも分かりません。もちろん、数がまとまれば、コンテナで一 >括して船積みするのです。こんなアイデアはどうですか。 現地に在住している方々の日本製品に対する欲求はとても高く、確実な需要があ るのは分かっておりました。しかし課題はその需要が一人一人は小さいので、一地 域に1コンテナの需要に纏めるのには大変な労力がかかるか、或いは見込みで在 庫分も混ぜるなどの手順を取らざるを得ませんでした。しかもこれ迄は決済方法に しても連絡方法、告知方法にしても不効率でした。従って小さな需要は無視せざるを得ない状態でもありました。インターネットとコンピュータの発達によって可能になったのは、これらの事務作業や段取りがとても効率的に処理出来るようになったと共に、世界中に散らばっている小さな需要、即ち個人の小口需要を掬い上げられる可能性が高まったことです。しかし未だに自らコンピュータを駆使して、注文や取り纏めが出来る人はきわめて少なく、これからもそれ程多くは無いと思うのです。ですから、仮に留学生のアルバイトであろうと、インターネットでの注文を代行する公衆インターネットサービスという形で補う必要があるのです。丁度、 郵便局のようにどこにでもある注文窓口の如くイメージして頂ければ宜しいかと思います。そうしないと現在、潜在化している需要が顕在化しないのです。 海外在住者のニーズ(98.08.17、井本) それと、化粧品が日本では新製品がどんどんでており、欲しくても現地では手には いらないもの等がたくさんあります。ライセンスなどの問題もあり、この辺は詰め て行かなければならない課題ですが、そういうものの需要も沢山あります。私が日 本に行くといえばいろんな人から、「あれを買ってきてくれますか」とよく頼まれ物をします。あれが、欲しい、これが欲しいというものをまとめて、買い物代行な んて言うのもできるかも分かりません。もちろん、数がまとまれば、コンテナで一括して船積みするのです。こんなアイデアはどうですか。 地域の食材の掘り起こし(98.08.07、深村) 地域の食材の掘り起こし(98.08.05、井戸) 日本食の海外販売(98.08.05、藤川) 日本食品の調達(98.08.05、井浦) 海外在住者のニーズ(98.07.31、藤川) 日本人学校が大きい地域(シンガポール、ジャカルタ、香港、ロンドン、ニューヨーク) からは、学校教材が手に入らないという声が再三あります。文部省の指導要綱で 指定された教材は、事前に用意が出来るのですが、そうではない教材が多々あ り、ご父兄は入手に苦労していらっしゃいます。 食材のニーズ(98.07.31、藤川) |